先週の配信では各社のエントリー締切日程から「競合の内定時期」=「自社が辞退されやすい時期」を推測できることを指摘しました。
今週・来週は2回に分けて、主要企業の募集コースとエントリー締切日程、現時点での傾向をご紹介します。
今週は【商社・金融】の主要企業を取り上げます。
※参考記事:「内定辞退の要注意時期は?ES締切から読む」26/3/4号
https://www.pivot-inc.co.jp/260304/
なお、公開情報の範囲は企業により異なります。未公開項目(空欄)がある点、ご了承ください。
1)商社の傾向(3/11時点)
【コース設計】
・オープンコースと初期配属先(事業領域・部門)を確約するコースの併用が主流。三菱商事は配属確約なし。オープンコース(3月選考/6月選考)のみ
・インターン経由選考を主軸とするのは三井物産と双日。その他、住友商事ではインターン参加者の選考を一部免除
・双日は総合商社初の「通年選考」を導入。海外大学生や研究などでインターンに参加できない学生が対象
・メタルワンはB職(総合職)→G職(Group strategy & execution)に名称変更し、O職(Operation professional)を新設
・伊藤忠丸紅鉄鋼は配属部署確約コース(グローバル法務)を新設
・三菱商事はバックオフィス職の募集を再開。豊田通商は地域限定職の募集なし
【募集受付期間】
・3月以降の締切日程は昨年とほぼ同じ、もしくは1週間程度後ろ倒しの傾向
・三菱商事は3月・6月選考の募集開始を昨年の2月上旬から1月末に前倒し。締切は3月選考は2/20と昨年とさほど変化ないが、6月選考は昨年の3/10から1か月延ばした4/16に設定
【プロセス・手法】
・AI面接の導入が進む。三菱商事と住友商事はエントリー時に、丸紅は書類選考通過後に設定
■各社別の情報まとめ(商社)
●三菱商事
・「3月選考/6月選考」を堅持
・ES受付開始を1月末(1/30)に前倒し。6月選考の締切は1ヵ月後ろ倒しに
3月選考 26卒 2/7~2/25 →1/30~2/20
6月選考 26卒 2/7~3/10 →1/30~4/16
・総合職と別に、バックオフィス職の募集再開
●三井物産
・すべてインターン経由の選考を継続
・第1クール:3月内定、第2クール:6月内定は昨年と変わらず
・オープン1dayインターンを第1クールにも増設
●伊藤忠商事
・5大商社中、3/1選考情報公開を唯一堅持
・総合職、ビジネスエキスパート職(旧 事務職)の2本立ては変わらず
・総合職のエントリー締切を昨年から1週間後ろ倒し(3/9→3/16)
●住友商事
・初期配属確約のWILL選考(3月)と、OPEN選考(3月・6月)の建付けは昨年と変わらず
・エントリー時にAI面接導入
・採用サイトで「インターン参加者は選考の一部免除」明記
●丸紅
・初期配属確約のCareerVision(CV)採用と、オープン採用(3月・6月)を併用。今年はオープン採用(8月)が廃止に
・オープン採用では「3月選考がメイン」を明記(昨年も同様)
・書類選考通過者に「AIによるケース面接」(新設)と一次面接を案内。同時に案内することで、AI面接で合否判定しないことを示す。AI面接は3daysインターンで実績あり
●双日
・インターン経由選考であるインテンシブプログラム選考(総合・本部コース)と、通年選考を併用
・商社初の通年選考は年間を通して募集受付。ただし、海外大学生や研究などでインターンに参加できない学生対象のため、メインコースはインターン経由選考
・インテンシブプログラム選考の本部コースにデジタル系の有償インターンを新設
●豊田通商
・第2新卒(最終学歴からの職歴が2年未満)も新卒枠での募集を明記
・地域限定職の27卒募集予定なし
2)金融の傾向(3/11時点)
【コース設計】
・オープンコースと初期配属確約型のコース(職種・領域・勤務地など)の併用が多い
・みずほフィナンシャルグループは従来の「オープン型」コースを「グループオープン型」に刷新、複数コース共通でのエントリー・選考などを実施。「グループオープン型」には、経営人材向け「コーポレートコース」新設
・第一生命は勤務地区分で分けたコース設計を廃止、「基幹職 オープン/スペシャリティ」コースに統一
【募集受付期間】
・IT・デジタルやアクチュアリーなどの専門職系統は他コースより締切が早い傾向
・エントリー1次締切が1-2月に設定されているコースもあるが、オープンコースを中心に引き続き3月上中旬に設定されているコースも多い
【プロセス・手法】
・農林中央金庫、三菱UFJ銀行の一部コース、三菱UFJ信託銀行のオープン採用でAI面接を実施
■各社別の情報まとめ(金融)
●日本銀行
・総合職、特定職(業務分野特定タイプ/専門分野特定タイプ)の建付けは変わらず。1次・2次締切がそれぞれ2~3週間ほど早期化し、2次締切も3月までに収まる(3/22)
●日本政策投資銀行
・総合職/業務職の建付け変わらず
・総合職 1次締切は10日ほど後ろ倒し、2月上旬に(26卒 1/29 → 27卒 2/10)
●農林中央金庫
・昨年同様、総合職の各コースでは適性検査とリクルーター面談の間にAI面談を実施
●三菱UFJ銀行
・オープン/職種別×勤務地区分のコース設計および1次締切も昨年から変わらず(3/12)
・オープン、カスタマーサービスの2コースでは、1次面接で学生がAI面接/対人面接を選択可能に
●三井住友銀行
・オープンコースと職種別コースの併用は昨年から変更なし
・1次締切は昨年より10日早い1/19。2次 2/12、3次 3/9まで公開済。今後も昨年同様、毎月1回の締切設定が続く可能性あり
・エントリー課題は昨年と同様。ES提出・Web適性検査受検後、思考力テスト実施(オペレーション・プロフェッショナルコースを除く)
●みずほフィナンシャルグループ
・「オープン型」コースから「グループオープン型」コースに名称変更。「キャリア特定型」「オーダーメイド型」と併せた3コース設計は昨年から変更なし
・「グループオープン型」コースでは、社名+業務名(法人/ウェルスマネジメント/コーポレート)を明記、複数コース共通でのエントリー・選考が可能に
・「グループオープン型」に「コーポレートコース」新設。営業拠点や海外関連業務を経験後、将来の経営・ガバナンスを担うリーダーを目指す。募集は若干名
・エントリー締切日程は昨年とほぼ変わらず(1次3/5、2次3/17)
●三菱UFJ信託銀行
・「オープン採用」コースでエントリー時にAI面接を導入
・「業務選択採用」コースにリテール(総資産コンサルティング/事務・DX)新設
・「業務選択採用」コースのアクチュアリーとシステム/デジタル職の1次締切は2週間早期化(3/30→3/15)
●三井住友信託銀行
・1次・2次締切がそれぞれ1か月早期化(1次 3/19→2/25、2次 4/15→3/18)
●第一生命
・「全国転勤可能型」・「地域限定勤務型」区分を一本化。「基幹職 オープン/スペシャリティ」の2コース設計に
●東京海上日動
・オープンコースと職種別コースの併用は昨年から変更なし
・ES締切も昨年とほぼ同じ3月下旬。専門性の高いSPECコースは他コースより10日ほど早い
●三井住友海上
・コース建付けは昨年と変わらず
・エントリー締切が昨年より遅くなっており、1次は1週間、2次は1か月後ろ倒しに(1次 3/11→3/18、2次 3/26→4/27)。ただし、「専門人財アクチュアリー」の1次締切 3/10は昨年と変わらず(2次募集なし)
●野村證券
・コース建付けと締切ともに昨年とほぼ同じ
・総合職 IT・デジタル&オペレーションコースから総合職 IT・デジタルコースに
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