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【6月の特集】就活・採用活動とAI(第2回) 


【第2回】見直しを迫られるエントリーシート

株式会社ピボット シニア・コンサルタント 豊崎康弘

 

就活・採用活動とAIの関係を考える今月の特集。2回目は「エントリーシート」(ES)の立ち位置を考えます。

ご相談テーマとしても急増中の「エントリーシートの見直し」。具体的な質問項目を考えるための前提を整理します。

 

第1回(6月4日号)はこちら


■学生のES活用 4タイプ

 

26年4月実施のマイナビ調査では、27卒学生の84.9%が「就活にAIを利用」していました。しかし、利用方法は学生によりさまざまです。就活行動を長年ウォッチしてきた立場からは、大きく4つの利用局面に注目しています。

 

1)模範解答のコピペ

「よくできたES」をAIに作ってもらい、そのまま流用します。マニュアル就活の最新形態とも言えます。

 

2)推敲・スペルチェック

自分の文章を改善するための「添削ツール」としての利用。AIは、ライター原稿に手を入れる「編集者」の役割を果たします。

 

3)作成代行

「ガクチカ」「志望動機」などの材料をAIに投入し、「自分らしいES」を作ってもらいます。1)の学生が正解を求めるのに対し、「文章作成の支援ツール」としてAIを活用する立場。

 

4)壁打ち・自己分析の支援

ES以前の自己分析をAIに手伝ってもらいます(強み弱み、志望軸etc.)。ここでは、AIは就活の先輩、キャリアカウンセラー役を果たします。

 

※「就活の愚痴を聞いてもらう」「調べものツール」などの利用も一般的です。後者は特に重要な論点ですが、今回は扱いません。

 

なお、弊社でES設計をご支援する場合には、学生ではなく採用チームの皆さまにも以下の点を確認しております。

・皆さまご自身のAI活用スタンスはどれか

・会社として推奨(ないし黙認)されている利用法は?

・就活生に対し、1~4のどれが許容範囲か。なぜそう考えるか

 

 

■そもそも「ESは何を測って」いるのか

 

見直しにあたり問うべきもう一つの前提は「そもそもESで何を見ているのか」「選考プロセスにおける役割は何か」です。

大きく4つの立場があると思います。

 

1)潜在能力と人物の確認

ESの良し悪しを積極的に「評価」に反映させる立場です。もっとも重要な役割と言えますが、AIが浸透する前から「うまく機能しない」状態に陥ってはいないでしょうか。

 

2)足切り・面接人数の調整

もっとも現実的な用途です。「全員と面接できるならそうしたい」そう考えるご担当者様も多いはずです。ご助言する立場から一歩踏み込むと、ES内容よりも「学校偏差値」「所属ゼミ」などの方が、フィルターとして有益なことも多々あります。

 

3)社員面接の材料

ES自体の出来ではなく「書かれたエピソード」を活用する立場です。

面接官が内容を読み込み「能力評価」「人物評価」につなげます。現在の選考プロセスでは必須と言えますが、学生側で「ESを踏まえた面接対策」が進んでいること、採用側も「面接官の読み取り負担」が大きいことから、できれば省力化したい部分です。

 

4)AI面接の材料

現在置き換えが著しい分野です。

社員の代わりにAIが面接を行う場合、ESはまず第一に「AIが判定しやすい型」に沿うことが求められます。独自性の高い設問は、かえって効果を削ぐことに。

なお「型通りのES→AI面接」が正しい評価を下せているのか、効果検証が進められている途上でもあります。

 

■設問見直しの方向性

 

選考活動において「ESが果たすべき役割は何か」・・・この点を明確化することで初めて「見直しの方向性」も見えてきます。

採用現場の目下の課題は「AIで対策されたES」をどうやって防ぐか、どうやって見分けるかだと思います。この観点をESの役割ごとに整理すると、以下の見取り図になります。 

 ESの役割によってはむしろ「AIで対策してもらった方がよい」場合もあることにご留意ください。AIを活用してもらうことで「今よりきめ細かな能力評価・人物評価」に繋げられる可能性・・・おそらく1年後には(29卒)、こちらの論点が主流になると弊社では考えています。

 

■まとめ ー対象療法とともに根本の見直しを ー

 

「AIに対策されにくい設問にしたい」というご相談が急増しています。その気持ちは理解できます。

ただし、設問の表面を変えるだけではいたちごっこになります。

根本は「ESに何をさせるか」です。役割が曖昧なまま設問だけ変えても、効果は限定的です。

 

整理の順序としては、

①ESが果たす役割の明確化、②役割に応じた設問設計、③ES と次のステップとの整合性を確認(社員面接かAI面接か)

——この3段階になります。

 

「具体的にどんな設問が良いのか」

——ここがご担当者さまの本当の関心だと思います。

ただそれは、貴社の選考目的、面接工数の事情によって変わります。一般解よりも個社ごとの最適化が重要です。

現在、複数の企業様と具体的な見直しを進めています。ご関心のある方は、個別相談をご活用ください。

 


 

◆このテーマについてのご相談・壁打ちを受け付けています

 「AI選考の導入を検討したいが何から始めるべきか」

「ESをどう設計し直せばよいか、自社なりの答えを出したい」

「トップ学生層のAI活用状況は?」

 今月の特集テーマを中心に、個別のご相談・情報提供・壁打ちを行っています。

貴社の具体的な課題に対して、市場トレンドとの整合性や実装上の留意点をご提供します。

 

下記URLから候補日をご指定ください(所要時間60分)。

https://app.spirinc.com/t/FnSXE-cdZcg0CfAVSpny_/as/h_TM_TW64YFZpDhw-3_NU/confirm-guest

 個別相談・ご助言担当:豊崎

 


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