前号に引き続き、26卒向け秋冬インターン情報を公開します。
今号はメーカー・サービス業界の10月以降に開催回があるインターンが対象です。
【概況】
〈メーカー・サービス共通〉
・選考直結型インターンが徐々に定着。参加者限定で早期選考案内も
〈メーカー〉
・低負荷インターンの増加傾向
〈サービス〉
・複数インターン連携の形も見られる
自社プログラムやスケジュールの点検等にぜひお役立てください。
→各社別の詳細資料(Excel)は、上部からダウンロードできます。
※前号(商社・金融編)はこちらから
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【業界・各社動向】
〈メーカー・サービス共通〉
▼選考直結型インターンが徐々に定着。参加者限定で早期選考案内も
◇事例◇
(本選考直結型インターン)
〔キリンホールディングス〕
選考直結型を明記した「KIRIN WORKSHOP 2026」各コースを案内。マーケティングコースは昨年の5daysから3daysに変更の上、今年度は9月回に加え1月回も実施予定。なお、マーケティングコースは昨年同様にオープン選考はなく、インターン経由の選考のみとなっている。
人事コース、デジタルICTコースはいずれも11~12月に1day(オンライン)+4days(対面)と分散日程での開催。デジタルICTコースは昨年3daysから日数が延長されているが、選考課題は昨年と同じ。
〔資生堂〕
セールス職/サプライチェーン職/ファイナンス職の選考直結インターンを10~11月に開催。セールスコースは2days、他2コースは1day。セールス職のみ「本選考はインターン参加者のみ対象」と明記されている。
〔博報堂/博報堂DYメディアパートナーズ〕
昨年に引き続き、選考直結型の「冬インターンシップ ビジネスデザイン篇」を12月に5daysで予定。今年度の採用では、主に夏・冬・春の3つのタイミングで選考活動を行い、夏・冬は原則インターン経由の選考になると案内している。
〔リクルート〕
夏以降、選考直結型の有償インターンを継続実施。データスペシャリスト/エンジニアの2コースで、週3~5日勤務×1か月程度となっている。なお、インターン選考落ちでも本選考でエントリーすれば選考に参加できることも案内している。
(本選考での優遇)
〔鹿島〕
8月~12月にオンライン開催の「事務系2Daysインターンシップ」参加者には、選考情報を早期に公開と案内。なお、このインターンは選考なし・先着順となっている。
〔日清食品〕
12月に5days予定の「Nissin Workshop "Work as a Creator!"マーケティング編」参加者には、「本選考情報を最速解禁」と案内。
〔JT〕
「地域密着型総合営業インターン※本選考優先案内」は11月に5daysで開催予定。一部高評価者は本選考に優先案内がある。インターン名に「本選考優先案内」と明記したのは今年が初。別に、一部参加者にはメンター社員によるキャリア支援も明記されている。
◇解説◇
キリンHD、資生堂、リクルートの選考直結型インターンは継続施策です。博報堂は今年度、選考活動とインターンの連携を整理した上で、夏・冬の選考ではインターンを選考フローに組み込む形にしています。
本選考での優遇を明記しているケースはさほど多くはありませんでしたが、選考情報の早期公開といった参加者フォローは見受けられました。
〈メーカー〉
▼低負荷インターンの増加傾向
◇事例◇
〔旭化成グループ〕
「事務系(総合職)1day業務体験プログラム」(10~1月)は継続施策だが、昨年度あった録画面接が今年度は省略されている。
〔資生堂〕
セールス職対象の対面インターン「『ビューティービジネスのプロ』への挑戦」(10月/2days)では、昨年度と異なり、今年度はES・適性検査のみで面接無しと変更されている。
〔三菱マテリアル〕
昨年度から引き続き、選考なし・抽選の「【事務系】1dayワークショップ」を開催(10月・12月)。対面回とオンライン回を別に設定している。
〔三菱ケミカル〕
昨年導入された、選考なし・抽選の「化学業界の1day仕事体験<事務系>」をオンラインで11~2月に開催。
〔トヨタ自動車〕
「Global Impact~自動車業界の仕事体感ワークショップ ~」(7~9月、12~1月/1day)をオンラインで継続開催。実質半日コースで抽選制となっている。
◇解説◇
就活に対する「コスパ意識」の高まりも背景に、インターンの選考負荷の軽減、半日~1dayインターンのターム増などのケースが見られます。
〈サービス〉
▼複数インターン連携の形も見られる
◇事例◇
〔電源開発〕
「秋期インターンシップ(文系・理系共通)」(10月・1day)で業界・企業紹介を行い、「冬期インターンシップ」(12月上旬に案内予定)で仕事紹介を実施予定。秋季回は選考なしとなっている。
〔JAL〕
総合職向けの「総合体験プログラム」は5days形式だが、9月・12月に企業研究編(2days×4ターム)を開催後、オンライン面接選考を経て、2月中旬開催の実践編(3days)参加者を確定すると案内している。
〔大阪ガス〕
「オンラインワークコース」は、「予選0.5day→本戦1dayの勝ち抜き型オンラインワークイベント」。冬オープンコースは10月下旬~11月上旬開催の予選会通過者が11月下旬の本戦に参加する形式になっている。
◇解説◇
インターンの日程を分散させる、あるいは次に受けるべきプログラムを案内するといった連携の試みが見受けられます。取り上げたケースの中ではJALと大阪ガスはファーストインターンから選抜形式のセカンドインターンにつなぐタイプになり、電源開発は企業研究から仕事研究に段階的に理解が深まるような設計となっています。
→各社別の詳細資料(Excel)は、最上部からダウンロードできます。
※前号(商社・金融編)はこちら
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