3/1を迎え、各社の本選考情報がほぼ出揃いました。
すでに取り上げた企業も含め、今週・来週にわたり日系主要企業の採用コース・エントリー日程などをまとめてお伝えします。今週は商社・金融編です。
※各社データ（昨年分）は以下からダウンロードできます。経年比較にご利用ください。
24卒
https://www.pivot-inc.co.jp/230308/
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（１）商社
＜５大商社の採用コースとエントリー日程＞
*1 「Business Intelligence Internship」（5月開催）
*2 「Open Internship」（5月開催）
※その他商社では採用コース枠組み自体の変更はないが、メタルワン、豊田通商でエントリー締切を昨年から１週間ほど前倒しする動きが見られる。
▼3月・6月選考の2ターム選考の定番化
新たに住友商事と丸紅が3月タームを導入し、三菱商事を加えた3社が3月・6月選考の枠組みに。三井物産も第1クールのインターン経由選考は2月にインターン実施、3月に内々定を案内している。
三菱商事、丸紅、メタルワン、豊田通商では既存タームのエントリー締切の前倒しも見られ、商社の選考が全体的に早期化の流れとなっている。
▼初期配属先確約コースの増加
住友商事では初期配属を確約する「WILL選考」を導入。これで配属先確約コースを設けている商社は三井物産、丸紅に続き3社目に。配属先を先決めするケースでは、三井物産に代表される「コース別インターンを経由した選考」が、サントリー、電通など他業界でも増加している。
▼新・人事制度：三井物産
「自律的なキャリア形成」を重要視し、入社以降固定的なキャリアとなっていた「担当職」「業務職」の枠組みを「総合職」に一本化。「総合職」内に3つの職務グループを設けることで、より社員一人一人が柔軟なキャリア選択をすることが可能になった。これに応じて選考フローの一環であるインターンシップも職務グループと結びついた内容に刷新された。
※三井物産「新・人事制度」
https://career.mitsui.com/company/hrsystem/
▼夏期選考の動向
伊藤忠商事は、主に留学生等を対象とした夏期選考を7月頃に実施予定。丸紅では新たにオープンコースに8月選考を導入。双日では5月下旬に夏期選考のスケジュール等を公開すると案内している。
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（２）金融
▼政府系金融：コース設計は昨年同様。エントリー締切は前倒しも
いずれも採用コース設計は昨年と変更なし。エントリー締切は、日本政策投資銀行の総合職1次締切が2/20と初めて3月より前に設定された。その他は大きな変更なし。
▼メガバンク：職種別コース（配属先確約）の増加
エントリー締切の大きな変更は見られないが、メガバンク3行とも初期配属先を確約する職種別コースが拡充されている。
三菱UFJ銀行は、「グローバル・マーケッツ」「トレードビジネス」「カスタマーサービス」の3コースを新設。「オープン」「グローバル」「システム・デジタル」など従来コースを含め9コース展開となっている。
三井住友銀行も「グローバルマーケッツ」「グローバルバンキング」「グループリテール」（リテールから変更）を追加し、オープンコースを含め9コースに。
みずほFGは、「キャリア特定型」が「アドバンストテクノロジー」「リアルエステートソリューション」を新設して9コースに増加。「キャリア特定型」「オーダーメイド型」「オープン型」と、配属先確約の程度で分類された大枠の3コース設計は変更ないものの、初期配属先を先決めするコース設計が強化されている。
▼信託銀行：採用コース、エントリー締切ともに大きな変更なし
三菱UFJ信託銀行、三井住友信託銀行とも採用コースは去年から変更なし。
エントリー締切も大きな変更はないが、三菱UFJ信託銀行の職種別である「業務選択採用」の一部コースの締切早期化により全体として３月後半中心の日程感に。
▼生損保：総合職やエリア総合職にも配属先確約コースの流れ
東京海上日動ではコースの枠組みに変化があった。専門性の高い特定職種「SPEC総合職」とは別に、「総合職」「エリア総合職（※）」でも初期配属の希望を選べるコースが新設された。
具体的には「オープン（部門指定なし）」「Corporate & Global」「営業」「損害サービス」の中からコースを選択。
※「エリア総合職」のコース選択は、首都圏地域のみ。
https://www.saiyou.tokiomarine-nichido.co.jp/information/bosyu/
また、エントリー締切は「SPEC総合職」が3/15と10日ほど前倒しされた一方、「総合職」は3/25と10日ほど遅くなり、業界内でも遅めの3月後半に設定されている。
日本生命は採用コース、エントリー締切ともに昨年並み。
第一生命は、初期配属確約の「スペシャリティコース」を拡充し、傘下に「資産運用」「海外」など複数コースを新設。
▼証券：野村證券ではオープンコースを廃止
野村證券では、去年まであったオープンコースが廃止され、配属部門を明示するコース設計に変更された。配属地域については、新設の「ウェルス・マネジメントコース」は全コースのうち唯一「エリア型」が選択可能となっている。エントリー締切は3月中旬で去年から変更なし。
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