【25卒】夏インターン参加学生の本音〈建付け・運営編〉


トップ学生による【夏インターンに関する生声】をご紹介する第2弾!

今回は【建付け・運営】に関する参加学生の本音をお届けします。

 

「グループ編成に属性の偏りがあるのは不公平」

「あるオンラインの休憩時の施策に熱意を感じた」

など、弊社登録レビュアーのリアルな声を抜粋しました。

 

今後のインターンの設計、インターン選考やフォローの運営改善にお役立てください。

来週は【プログラムの評価】をご紹介予定です。

 

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▼対面形式でも作業環境はクラウド/デジタルに

 

「グループでの議論の取りまとめや、メンター社員との情報共有をOneDriveのようなシステムで行えるのが便利だった。社員に聞きたいこともシートに記入することで全体を集約し答えてくれるのでスマートだなと思った」(運輸)

 

高校・大学でのオンライン授業やレポート提出、ファイル共有やドキュメントの共同編集など、知的作業をクラウドで行うことが当たり前になっています。

作業を快適にするオンラインツールなど、現代的なワーク環境を用意することは「ワークの中身」と同じようにプログラムの評価を左右します。

アナログで非効率な運営は、当日の不満につながるだけでなく「デジタル化の遅れた企業」とみなされる可能性もあり、要注意です。

 

 

▼学生のPC環境に配慮した準備を

 

「グループワークの発表では学生持参のPCをモニターに接続したが、HDMI/USB-Cの変換アダプターが充分準備されていなかった。他のメンバーは(HDMI端子のない)Surface・Macbookユーザーで、自分のPCがなければ発表できないところだった」(金融)

 

企業内の標準はウィンドウズPCであるのに対し、学生のノートパソコンはMac比率が高くなります。外部出力も「USB-C」などに限られ、従来のインターフェースが使えないことも。作業用PCを企業側で用意する、必要なケーブル/インターフェースの準備などは必須と思われます。

 

 

▼「開始時刻が早すぎる?」

「参加した対面インターンは8時すぎから受付開始、9時前にプログラムが開始された。あまりに朝早すぎて参った」(総合商社)

 

学生の甘えと切り捨てるのは簡単ですが、「対面インターンの設計が、オンライン実施の感覚からアップデートされていないのではないか」という指摘にも受け取ることができます。

オンライン作業(テレワーク)の選択肢がなかった時代の感覚にそのまま戻るのは危険です。学生の意識・生活も変化していることを前提に、建付けの見直しが望まれます。

 

 

▼社員の「イベント運営スキル」が落ちている可能性

 

対面イベントの運営スキルについて、スタッフが大量の人(学生・社員)をさばく経験値・ノウハウの再チェックをおすすめします。

特に新任担当の方は、そもそも対面で大量の人を動かす経験をしたことがない可能性もあります。モノの準備だけではなく、人の導線にも念入りなチェックが求められます。

 

 

▼グループ編成では「属性の偏り」に注意

 

「会場に着いてから、名前も大学も聞かれずにその場で班を指定された。男女比は考慮されているとしても、例えば文理の比が不公平になるのはよくないと思う。事前にグループ分けしてある方がまだ心証がいい」(物流、専門商社)

 

「事前のグループ分け」をネガティブに感じる学生はさほど多くありません。グループ分けの公平性について、学生と企業の感覚にはギャップがあるようです。

例えば金融業界のインターンで、理系や数字に強い学生の存在はワークの質に影響することでしょう。

これは24卒のケースですが、適性検査の結果なども活用し、属性が偏らず、かつ各参加者がグループ内で自然と適切な役割を担えるように編成したインターンでは、参加者の満足度も高くなっていました。

 

 

▼「与えられる時間・条件」の平等に気を遣う

 

インターン参加中の学生は「限られた時間内で常に評価されている」感覚が強く、他グループとの条件違いなどには過敏です。臨席する社員の頻度、フィードバックの丁寧さなど「そこは大目に見て!」と言いたくなる要素でも「不公平」を感じる学生が増えた印象を持ちます。

通信環境や設備不良による時間ロス、まして特定グループのみトラブルに遭うなどの事態は避けたいものです。

 

 

▼「大学名を言わせない」のは悪手? 

 

「アイスブレイク時の自己紹介で、『名前・学部・趣味』など明らかに大学名を言わせないような指示がされることがある。シンプルに大学層は気になるし、どこの大学か分からない状態では打ち解けにくい。あえて大学名を言いづらい雰囲気を作る必要はない」(金融、メーカーなど)

 

採用側が「大学名を意図的に言わせない」ことに違和感を抱く学生も多いようです。

この感覚はインターンに限らず、グループディスカッション時の選考などにも共通します。自分の大学名を言いたくない学生もいれば、グループメンバーの大学を知りたい学生もいるでしょう。大学名を共有するかどうかは各グループの意向に委ねても問題ないと思われます。

 

 

▼オンラインでの休憩(オフタイム)の取り方

 

「昼休みもブレイクアウトルームに分け、他の学生と交流出来るようにしている企業があった。しかし、自分は<オンラインで雑談しながら食事した>経験がない。いつもは画面・音声オフで休憩を取っており、昼休みくらいはベッドに寝転がって携帯を見ながら1人で過ごしたいのが正直なところ」(金融)

 

休憩時間もグループで過ごせるよう工夫したケースが見受けられますが、あまり効果的とは言えないようです。気を抜けないオンライン開催の中で「休憩時間くらい自由にさせてほしい」のが本音でしょう。

オンライン開催時の「交流の希薄さ」はデメリットとしてよく聞くテーマです。しかし、ネット上のやりとりが一般的となっている現在、学生は企業が思うほど交流の深さに期待していないのかもしれません。

 

 

「オンラインインターンで、学生の休憩中に社員同士でのたわいもない話を『ラジオ』として流していた。少しでも学生に対して有意義な時間にしようという熱意を感じた」(金融)

 

こちらは学生が好感を持った休憩時間の持ち方です。「動画や社員同士の会話を流しておく」など、学生に選択の自由があり、押しつけがましくないスタイルだと言えます。

話の内容自体ではなく、「参加学生へのホスピタリティ」「インターンを充実させようとする熱意」が評価されているのかもしれません。

 


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