「23卒の終盤戦・24卒の序盤戦」それぞれのアクションポイント
株式会社ピボット 代表取締役/ブランドコンサルタント 西山亜矢子
5月は「23卒の終盤戦」であると同時に「24卒の序盤戦」という、採用担当者にとっては頭と気持ちの切替えが難しい時期です。
それぞれのアクションポイントを整理してみました。
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【23卒】 内定受諾を留保している学生には「5月に声がけ」を!
「2〜4月の動き(日程感)はあまり変わらない」
「6月選考から、じわじわと4〜5月選考へ比重が移動」
ここ2年ほどの上記の傾向が今年も続き、結果的に「6月選考組がほぼいなくなってきている」状態です。
「商社やデベなどを最後まで受験したい」と内定受諾を保留している学生も、6/1前後には意思決定を行うことが予想されます。
早期に内定出しを行った学生には、「(6月まで返答を待って欲しいと言われていても)5月に一度声がけ」することをお薦めします。
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【23卒】 「会社の全体像」「若手の活躍」はもう一度ファクトをしっかり伝える
今、内定受諾に向けたコミュニケーションの壁になりやすい点としては、学生側に起因する次の2つが挙げられます。
「偏った情報収集の結果、企業の全体像の認知が歪んでいる」
「JTC(日系伝統企業)は40歳まで裁量権がないという偏見が強い」
対応としては、それぞれ「(自社の)標準的なファクトを伝える」だけでかなり解消します。
社員側は、学生が正しい情報を知っている前提で「ウチの現状だと、そう見えるのかな」と考えがちですが、
学生による「知らず思い込みによる発言」はごく普通に溢れています。
まずは、初歩的なファクトが伝わっているか、きちんと確認してください。
(特に、BtoBビジネス/バリューチェーンの上流産業への理解は、従来よりも欠如していると感じます)
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【24卒】 対面授業の復活で空き時間が減少。接点は数を増やすことが必要か
春学期になり、多くの大学でかなり対面授業が復活。
大学生は対面とリモートのハイブリッド生活になっており、以前より「空き時間」が相当減っています。
昨年、一昨年の要領でアプローチをしても、学生の反応が異なる(応募や動員傾向の変化)ことが予想されます。
昨対比で大量動員が難しくなる可能性に備えて、「イベントの回数を増やす」「好きな時間に見られるアーカイブの一層の活用」など選択肢を増やすことが必要かもしれません。
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【24卒】 「レコメンド就活」対応のトータル・デザインに取り組む
昨今、「学生の個々の志向に寄り添ったコミュニケーション」への要求は高まるばかりです。
採用側の一方的なメッセージではなく、「何でも質問してください」と学生に球を預けるのでもなく、隠れたニーズを聞き分け「それならば○○が役立つよ」と示すこと。「レコメンド型」の採用コミュニケーションです。
とはいえ、採用チームの限られたマンパワーで個別対応をすることは難しく、現場社員の協力が不可欠です。
採用専任ではない社員に「何の補助もない状態で/学生の志向を見極め/適切なレコメンド(希望に沿った案内・説明の提示)」を期待するのは酷でしょう。
採用チームが「チームの体制→アクション・フロー→マニュアルや研修」までを一気通貫で設計することで、レコメンド就活対応は(現実的に)可能となります。
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