【9月の採用ウォッチポイント】AIに騙されない!AI導入にあたり採用担当が知っておくべきこと
採用選考にAIの導入を検討する企業が増えています。
「書類選考を自動化できるらしい」「面接もAIに任せられるらしい」──そんな期待が膨らんでいませんか?
しかし、その期待は“誤解”と“危うさ”をはらんでいます。
◆採用担当者が陥りやすい3つの誤解
AIの導入を検討する時、次のような期待をする方が多いと感じます。
・「AIに生データを放り込めば、正しい答えを出してくれる」
・「複雑な問いに対して、必ず最適解を導いてくれる」
・「ベンダーに任せて導入すれば、すぐに効果が出る」
これらはすべて危険な幻想です。
◆ざっくり言うと、実際のAIはこう動く
AIは、大きく分けて「ルール型AI」と「生成AI」があります。
・ルール型AIは「人間が設定したルールに基づいて動く(設定されたルールを自動的に実行する)」ものです。
・生成AIによる回答とは、人間の質問に対して「特定の主語には/どんな述語が続きやすいかを/統計的に予測して返している」ものです。
いずれも、AIの力だけで「正解」を判断したり、導いたりすることはできないのです。
AIは人間の判断を代替する“万能の審判者”ではありません。
◆特に、生成AIの活用で気を付けるべきリスク
生成AIは、ハルシネーション(幻覚)と呼ばれる「もっともらしいけれど、実は間違った答え」をたびたび返してきます。
AIの選考活用で考えられるハルシネーション例は、以下のようなものです。
・存在しない面接官の面接結果をもっともらしく戻してくる
・架空の経歴や志望動機をESの評価に付け足してしまう
・「思考力が高い」「思考力が低い」のいずれも、「思考力がある」というキーワードで抽出する
選考専用のサービスでは、上記のようなハルシネーションはある程度制御されているでしょうが、それでも100%防ぐことはできない可能性が高いと思います。
◆求められるのは「AIを使いこなす採用担当者」
AIは確かに強力なツールです。
ですが、それを正しく導き、リスクを見抜き、最終判断できるのは採用担当者自身しかいません。
・AIは万能ではない
・AIは回答の「正しさ」は保証しない
・AIはもっともらしく嘘をつくこともある
この前提を理解しないまま使えば、AIが返してきた回答を鵜吞みにすれば、かえって業務を混乱させることになります。
◆AIの導入に先立ち、「仕組みと使い方」の基本理解を!
このような問題意識にもとづき、デジタルの専門知識がなくてもAIの基本的な「仕組みと使い方のポイント」が速習できる教材を作成いたしました。
SRサービス会員企業のみなさまは、無料でご利用いただけます。
以下のURLからご覧ください。
https://app.codelingo.tech/usercourses/BFTZIZPQ
<内容>
・ルール型AIと生成AIの違い
・生成AIの得意分野と弱点
・ハルシネーション(幻覚)の危険性
・採用現場でのリスク事例
・賢く安全に活用するための質問のコツとチェック法
まとめ
AIは“魔法の道具”ではなく、“強力だが扱いを誤れば危険な刃物”です。
採用担当者が正しく関与しなければ、望む成果は得られません。
「AIを理解し、責任を持って使いこなすこと」は、これからの採用担当者に必須のスキルです。
ぜひこの機会に基本を学び、AIを“本当に役立つ味方”にしてください。
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