◆トレンド分析◆
▼ブランドポジション(人気・併願動向)
*昨今の学生の企業選択基準である「就活偏差値」上位に君臨し、その軸では外資系投資銀行・戦略コンサル・大手デベロッパー(三井不動産・三菱地所)などと併願されやすい。
*「年収は外資には劣るが高給」×「働き方は外資よりホワイト」×「転職市場価値も期待できる」という軸でも選好される。
*商社をメインの志望先に入れていた場合は、戦略コンサル・投資銀行など
から早期内定が出ても、3月選考までは受験を継続するケースが多い。
(3月くらいまでは入社の意思決定を待ってくれることも多いため)
*商社本命層では、政府系金融との競合は以前より弱まっている印象。金融志向の強い学生は政府系金融を併願する。ファイナンスという軸でキャリアを考えている場合はDBJ、政府開発援助に関心がある場合はJBICを併願。
*早期(年内~1月頃)開催のインターンは商社志望度が低い学生も吸引しており、商社に内定すると終活するケースが少なくない。
*社会貢献という観点では三菱商事・三井物産と政府系金融が併願される。
*トップ学生の志望は三大商社(三菱商事・三井物産・伊藤忠商事)が優位。
「三井物産のみ他の2社とバッティングしない(重複内定者が少ない)」という声も聞かれる。要因としては、ターゲット学生の人物像の違い、受験コースの選択の仕方の影響があると見られる。
◆プロセス・手法◆
▼コース設計、インターンや選考の優遇など
<三菱商事>
*3月選考・6月選考の2コース。応募資格に差はない。夏に2daysワークショップ(参加に際し選考あり)を開催しているが、優遇などはない。
<三井物産>
*インターン参加が本選考参加の条件(入口)。インターンは3日間。
インターンは事業領域/機能/職務グループ等別で、以下の通り。
第1クール(2~3月):第1クール(2~3月):OpenOnline#1、BD(分野別)、BI、Legal、DX※1、CFO※1、BCF※2
※1)3月初旬開催 ※2)海外大生向け
第2クール(5月):Open 3days、Open 1day、Open Online#2
<伊藤忠商事>
*冬インターン(12・1・2月。5days)経由選考(3月迄に選考終了)と6月選考の2コース。
<住友商事>
*就業体験型インターン(2週間)経由選考(年内に選考終了)・3月選考(OPEN)・3月選考(WILL)・6月選考の4コース。
就業体験型インターン経由選考・WILL選考は初期配属確約。 OPEN選考は配属を選択しない。
*いずれも、インターン参加者は一部本選考の免除がある。
<丸紅>
*大きくはグローバルコースオープン採用(配属を先決めしない)とCareerVision採用(事業領域もしくは職種を選択)に分かれる。
グローバルコースオープン採用は、3月選考・6月選考・8月選考がある。
3月選考はインターン経由が中心だが、マッチング面談経由などもある。
▼面接手法
*三井物産はケース面接を廃止し、自分史面接に置き換え。三菱商事は引き続きケース面接を実施。
*住友商事は全ての面接について「学生が面接官を評価する」制度を実施。
*最終面接は基本的に対面で実施。
▼内定比率
*内定出しの比率(人数)は、3月選考のウェイトが大きくなる傾向。
(総数の6~7割以上が3月に内定が出ている様子)
◆スケジュール◆
*非公式な早期ルートが徐々に公式化され、3月選考と6月選考の2ブロックが基本的な枠組みとして定着。
全体的に内定時期は25卒から大きな変化はないが、選考の開始時期がやや早まる。
*その上で、「接点(≒インターン)を年内に設定し、3月よりも早く(≒年末~2月)に内定を示唆するコースが登場(伊藤忠商事、住友商事など)。
* 6月選考は、例年同様6/1に選考スタート→6/2~6/3には内定出しが始まるスピード選考が主流。
一方で3月選考は、選考間のインターバルが相対的に長い(1週間~程度の空きがある)。
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