4/17付の日本経済新聞に「2026年度採用計画調査」(各社データ)が掲載されました。
今号では、本調査をソースに、主要企業の大卒採用数推移(20卒以降)をまとめたデータをご提供します。
採用戦略の立案において、自社が向き合う市場・競合の実数把握は不可欠です。しかし参照データとして「(中小などを含む)大卒全体の求人倍率」はマクロすぎますし、「直接競合の採用人数」のみでは、隣接業界などからの波及効果を見落とすことになります。
27卒シーズンの初動にあたり、自社にとって適切なサイズの市場実態を測るための基礎データとしてご活用ください。
なお、昨年(25卒採用計画)より、日経「採用計画調査」の集計方法が以下のとおり変更されています。本号で扱う「大卒計」は、技術系を含めた数値である点、ご留意ください。
(25卒以降の集計方法変更点)
・文理別の数値を廃止。大卒計(および短大等を含む総計)のみに
・途中集計を省略、最終集計(年1回)のみに
※出典:日経採用計画調査
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC287D90Y5A320C2000000/
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<26卒 大卒採用計画サマリー>
▼商社
・おおよそ横ばいだが、伊藤忠商事は抑制傾向
・三井物産、双日、伊藤忠丸紅鉄鋼では、25卒計画数に対し入社見込みが上振れした。26卒は、25卒の計画数とほぼ同規模の採用(見込み数に対しては減少)
三菱商事 140(24卒実績)→未定/139(25卒計画/見込み)→未定(26卒計画)
三井物産 127→約130/140→約130
伊藤忠商事 156→150/153→130
住友商事 101→約100/97→約100
丸紅 77→未定/105→約100
双日 127→約120/152→約120
豊田通商 70→未定/72→未定
伊藤忠丸紅鉄鋼 52→約60/80→約60
▼金融
・メガバンクは23卒を底として増加に転じる。25卒見込みの3行合計は1600超
・三菱UFJ銀行の25卒入社見込み630は、当初計画の1.5倍(25卒計画は約400)。26卒計画も約600に設定
・三菱UFJ銀行、三井住友銀行は「IT人材の採用大幅拡充」の可能性
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB26B4F0W5A320C2000000/
三菱UFJ銀行 357(24卒実績)→630(25卒見込み)→約600(26卒計画)
三井住友銀行 484→513→650
みずほ銀行 500→500→未定
・信託2行はいずれも22卒が底だが、三井住友信託銀行は24卒から減少傾向。三菱UFJ信託銀行も26卒計画は抑制気味
三菱UFJ信託銀行 163(23卒実績)→200(24卒実績)→272(25卒見込み)→約250(26卒計画)
三井住友信託銀行 455→411→394→約320
・生損保も22卒~23卒を底として増加傾向が大勢。東京海上日動のみ25卒見込みが減少
東京海上日動 504(23卒実績)→663(24卒実績)→460(25卒見込み)→未定(26卒計画)
三井住友海上 201→255→350→約340
日本生命 647→751→755→約750
第一生命 272→401→452→未定
▼メーカー
・26卒計画は未定が多いが、化学は抑制傾向。ただし、技術職を含めた大卒計の数値である点に留意
旭化成G 324(24卒実績)→244(25卒見込み)→約230(26卒計画)
AGC 155→129→約120
東レG 302→281→未定
▼サービス
・26卒計画は未定が多い。数値は技術職を含めた大卒計である点に留意
三菱地所 43(25卒見込み)→約40(26卒計画)
三井不動産 72→未定
JR東日本 510→非掲載
JR東海 367→約390
日本郵船 72→未定
商船三井 80→約80
ANA 653→未定
JAL 619→約720
JPOWER 81→非掲載
東京電力HD 435→未定
東京ガス 104→未定
NTT東日本G 373→非掲載
野村総研 502→約500
NTTデータG 802→未定
博報堂 118→120
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