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採用HPの発注を強化!5つの課題とパートナー選択ポイント


採用HPは、企業の採用戦略において重要な役割を果たします。しかし、適切なパートナー選びを誤ると、効果的な採用活動につながらないこともあります。ここでは、採用HPにおける代表的な5つの課題と、それぞれに適したパートナーの選び方について解説します。

 

 

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<課題1> アクセス数が増えない

最もよく挙げられる課題の一つが、採用HPへの流入不足です。どれほど優れたコンテンツを用意しても、求職者がサイトを訪れなければ意味がありません。SEO対策やSNS活用、ナビ媒体、メールDMなどのデジタル施策のきめ細かな設定が必要です。インターンシップや合同説明会などリアル施策とのシナジーにも目を配る必要があります。

【原因】

・HPが果たす役割・機能設定の甘さ

・流入以前の経路設計の問題

 

【外部パートナーの役割】

 統合プロデュースのできるマーケター

【パートナー選択の基準】

・「デジタル」「リアル」を組み合せた「統合マーケティング」のスキル

・CV(コンバージョン)向上の具体的な経験・成功事例

 

<課題2> 回遊率が上がらない(すぐに離脱される)

サイトを訪れた求職者がすぐに離脱してしまうという問題もあります。これは、サイトの構造がわかりにくかったり、必要な情報にたどり着きにくかったりすることが原因です。UX/UIの最適化を行い、求職者の動線をスムーズにすることで、回遊率を向上させることができます。そのためには就活市場に精通し、求職者の行動パターンを理解したマーケティング担当者やUXデザイナーの協力が不可欠です。

 

【原因】

・就活生のペルソナ設定が甘い。情報探索ジャーニーの想定が不適切

・基本的なUI/UX設計に問題がある

【外部パートナーの役割】

 アクセス解析の一般的な指標に加え、就活生のインサイトを掴めるマーケター

【パートナー選択の基準】

・(最低条件として)現代的なUX/UIの開発手法

・「就活生」の実態、特に「時期ごとの情報ニーズ」に詳しい

・「サイト制作会社」ではなく「デジタルマーケティング」のノウハウ

 

<課題3> ブランド向上につながらない

HP閲覧が採用上のブランド強化につながらないという問題もあります。自社が置かれた採用ポジションを正しく認識した上で、強みを打ち出す必要があります。これには、自社・求職者・競合企業の3C分析を基にした戦略的なブランディングが必要です。

ブランド強化の一般的な手法に精通し、上流から下流までを繋ぐことができるパートナーが求められます。加えて、採用市場に詳しく、商品ではなく経営・組織戦略や事業理解に優れたコンサルタントであればワンストップで対応することができます。

ただし実態としては、環境分析は採用市場に詳しいリサーチャーに発注し、ブランド策定以降のプロセスをブランドコンサルタントに繋ぐ形が現実的でしょう。

 

【原因】

・採用ブランドの戦略的な設計の不在

・自社・就活生・採用競合企業(3C)の設定が間違っている

【外部パートナーの役割】

 「企業ブランド全般」ではなく「採用ブランド」のコンサルタント

 一般的なブランドコンサル+採用市場のリサーチャーで代替も可能

 

【パートナー選択の基準】

・ブランディング強化の成功事例

・採用/就活・ビジネスについての広範な知見

 

<課題4>  「強み・らしさ」を表現できていない

HP上の各コンテンツが企業の「らしさ」を十分に表現できていないケースも少なくありません。

コンテンツを実際に作成するのは制作会社の担当者ではなく「デザイナー」「ライター」です。彼らに自社の価値を伝え、表現上のポイントを理解してもらう必要があります。

制作スタッフに経営やビジネスの知識が足りない場合、企業らしさの核を言語化したり共有することが難しくなります。発注前に、制作スタッフの実績や知識レベルを確かめておきましょう。

「オーダーの意図が伝わらない」ことが続く場合、窓口担当(多くは営業)を、Web制作知見のある担当に変えてもらう事も必要です。

 

【原因】

・制作チームに「自社の事業内容」「就活生にとっての価値」が言語化・共有されていない

・自社の「らしさ」を体現するファクト(具体例、事業トピック)」がない、提供できていない

 

【必要なパートナー】

採用ブランドコンサルタント もしくは 統合制作ディレクター

 

【パートナー選びの基準】

・企業(経営・ビジネス)に詳しい制作会社・ディレクター

・ライターなどアテンドできる制作スタッフのスキル

 

<課題5> クリエイティブの学生受けが悪い

最後に、採用HPの表現(クリエイティブ)が求職者に響かない問題があります。

よく見られるのは (1)テキスト原稿の出来が悪い、(2)デザイン(UX/UI)が良くない・使いにくいの2パターンです。

 

(1)テキストの出来が悪い場合

ネット媒体で記事が量産されるようになり、スキルが低いライターが増えました。現実として「原稿ギャラ」が下がり、優秀なライターに発注できない事情もあります。大手企業では事業内容・仕事も多岐に渡るので、広範な記事を書けるライターは絶対的に不足しています。そのようなライターと出会えた場合には、ぜひとも継続的なお付き合いを薦めます。

注意点として、ベテランライターは今どきの学生には難解・文章が長い場合があります。制作窓口(ディレクター)を通じて平易に書いてもらうようオーダーしてください。

 

【必要なパートナー】

ビジネス・採用分野に詳しいコピーライター

 

【パートナー選びの基準】

・採用広報、企業広報の経験・実績

・自社の事業内容に関する正確な理解

・難解なことを平易に書ける文章力

 

 

(2)デザイン評価が低い場合

コンペや企画提案の際には「派手な演出」に評価が集まりがちです。「今どきの学生は目立つ演出を好むはず」という、暗黙の期待バイアスもかかります。

しかし、採用HPは「就活生に使われてこそ」です。凝った表現に拘りを持つだけではなく、UX/UIの現実的な最適化につとめてくれるアートディレクターが理想的なパートナーです。

かつて、採用広報では「装飾の多いHPを良しとする」傾向もありました。そのためデザイン領域では、採用HPの経験が長いだけではなく、一般サイトも経験している方/直近で若者向けのサービスサイト経験がある方などもおススメです。

 

【必要なパートナー】

アートディレクター、UX設計担当

 

【パートナー選びの基準】

・表現上の先進性よりも、ユーザー目線でのデザイン

・今どきのHPのUX/UIセオリーの理解・実績

・採用広報以外の経験もあると尚可

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<結論>

採用HPの成功は、適切なパートナー選びにかかっています。それぞれの課題に対し、最適な専門家と連携しながら、効果的なサイト運用を行うことが、採用活動の成果を最大化する鍵となるでしょう。

 

【個別相談 ご予約受付中】

当社では、新卒採用ブランドの構築キャリア20年以上のコンサルタントが基本戦略の策定を支援するほか、実制作も行っています。

具体的な企画・制作ではなく、外部発注前の「課題整理」や「壁打ち」単体でのサポートも常時行っています。担当コンサルタントまでお問合せください。

【STUDENTS’REPORT ご助言担当】豊崎康弘

toyosaki@pivot-inc.co.jp

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