■25卒レビュアー調査
内定式・内定者施策に関する調査
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<調査目的>
・各社の内定式実施動向及び内定式以降の動向についての把握
・各社の内定式及び内定式以降の動向に対する25卒学生の評価の把握
<調査概要>
・調査対象:旧帝大・早慶クラスを中心とした上位校学生
・有効回答:56件
・調査期間:10/3~10/16
・調査項目:
1.内定式の開催形式
2.内定式の内容(所要時間・当日プログラム)
3.内定式の良かった点、改善点
4. 入社までに希望する施策
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<調査結果>
調査結果(1) 内定式の開催形式
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Q. 内定式の開催形式を教えてください
「全員を1ヵ所に集めて対面で開催」72%、「地域などで分散集合して対面で開催」7%と、対面開催が圧倒的に多い傾向は昨年同様です。一方、NTTドコモは去年の対面開催から今年は「全てオンライン」に変更になっています。
学生からの評価は、対面開催には概ね肯定的な意見が多かったのに対し、オンライン開催には「(内定者同士の)コミュニケーションが取りにくい」、「オンラインより対面方式のほうが一体感があり良いと思う」、「服装・場所を気にせず参加できるという点でオンラインは非常に気軽だったが、内定式らしさは感じられなかった」など、否定的な意見が散見されました。
地方にも多く内定者を抱える企業の中には、オンライン/ 対面の選択制を採用するケースも見られました。
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調査結果(2) 内定式の内容(所要時間/当日プログラム)
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Q. 内定式全体の所要時間を教えてください(懇親会などの時間を含む)
内定式の所要時間は、最多が「2時間以上4時間未満」(37%)、次点が「4時間以上6時間未満」(20%)までは昨年と変わりませんが、「2時間未満」(19%)が増加しました。「2時間未満」の内定式に対しては、「交流もなく時間が短すぎる」「時間を取られなかったので大変よかった」など評価が割れた印象です。
他方で「8時間以上」(9%)の内定式に対しては、「対面で3日間の開催で、時間的にタフなプログラムだった」(商社)、「無駄な時間があった。拘束時間が長すぎる。研修はオンライン動画を配布すれば十分」(サービス)といった声が聞かれました。
当日のプログラムは、例年と変わりない内容となっています。
内定式プログラム(回答数が多かった順)
・役員や人事部長による講話
・内定者懇親会
・内定証書授与
・入社後のキャリア・人材育成の説明
・承諾書などの記入
・内定者研修の説明
など
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調査結果(3) 内定式の良かった点、改善点
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Q. 内定式の良かった点と改善点を教えてください(自由記述)
▼良かった点
例年と同じように「内定者同士の交流ができた」ことを挙げる声が目立ちますが、今年は交流の内容(コンテンツ)にも目が向けられ、「レクリエーションの工夫」を評価する声も聞かれます。
具体的なコメントは以下の通りです。
・内定者同士の交流
「他職種の同期とも集まる機会となり、大変盛り上がった雰囲気で楽しかった」(サービス)
・レクリエーションの工夫
「職種をある程度揃えてグループ分けをしてくれたので、今後も仲良くなれそうだった」(メーカー)
「ビンゴ大会などでより多くの内定者の方と話す機会があった」(メーカー)
「クイズがあって楽しめた」(サービス)
「内定者全員がスピーチを行ったことで、お互いの人柄について知ることができた」(サービス)
・式の時間管理の適切さ
「時間に余裕をもったプログラムとなっていて、休憩を取りやすかった」(金融)
「内定式自体がそこまで長くなく、懇親会に長めの時間を割いていた」(サービス)
「想定されていた拘束時間よりも早く終了した」(サービス)
・社員との交流
「CEOの方と懇親会で1対1でたくさん話す機会があった」(メーカー)
「一年目の社員と話す時間があり、働くイメージを膨らませることができた」(サービス)
「講話では質疑応答の時間を多くとってくれたため、4月から働く上での不安解消になった」(サービス)
▼改善点
良かった点の裏返しとして「内定者同士/社員との交流不足」を指摘する声が多く聞かれました。
内定者同士の交流と社員の交流をバランスよく設計することが、自社へのロイヤリティを高め、不安解消にも奏功する鍵になりそうです。
具体的なコメントは以下の通りです。
・内定者同士の交流不足
「内定者が多いので懇親会はもう少し時間があると良かった」(金融)
「夜に公式の懇親会やご飯会がなかった」(サービス)
「交流が促されるような工夫は特になかった」(金融)
「交流できたのは基本的に同じ職種のみだったので、あまり変わり映えしなかった」(サービス)
・社員との交流不足
「社員との交流はほぼなく講話がメインだった」(金融)
「各テーブルに一人の社員がつき、交流できたが、それ以外の人とは交流することが出来なかった」(サービス)
・式の時間管理が不適切
「内定式から懇親会までの間、小一時間ほど何もすることがない退屈な時間があった」(金融)
「各プログラムの間の待ち時間が長かった」(メーカー)
・その他
「時間が長いのに、給与や研修の説明等がないのは物足りないと感じた」(サービス)
「内定式で見る予定の書類のアップロード未完により混乱した」(サービス)
「スピーカーの音質が悪く、聞き取り辛かった」(金融)
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調査結果(4) 入社までに案内されている施策・学生が希望する施策
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Q. 今後、入社までに案内されている内定者向け施策を以下より選んでください。(複数選択)
内定式当日以外で入社までに案内されている施策は「配属面談」(45%)が最多、「入社前の研修・資格取得支援」(41%)、「特になし」(27%)が続く結果となっています。
「配属面談」の実施時期は10~11月が大勢です。配属面談以外の「社員面談」では、ビズリーチキャンパスを利用して「無制限に」(商社)、「いつでも申し込み可能」(サービス)というケースも見られます。
「資格取得支援」では、簿記・TOEIC・ITパスポートといった「資格試験対策」や、「独自の語学プログラムの提供」などが多いようです。eラーニング形式のほか、資格教材が送付されるケースも多く見られました。
学生が入社までに希望する施策としては、「社員との面談」、特に「希望部署の社員との面談」が最多となっています。入社を自覚するにつれ、キャリアの具体的イメージや業務理解をより深めておきたい、疑問点を解消したいと考えていることが伺えます。
また、内定式で十分な交流を行えなかったと感じる内定者からは、「内定者同士/社員の交流会」を「対面」で切望する声も。その他にも「職場見学」、「各種研修(ビジネス、語学など)」などの意見があがっています。
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