【調査レポート】 10月以降のインターンシップ参加状況(25卒実績)


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【STUDENTS REPORT】2024.10.02付録_【調査レポート】10月以降のインターンシップ参加状況(25卒実績)
【STUDENTS REPORT】2024.10.02付録_【調査レポート】10
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夏季インターンシップの時期が終わり、当面の最重要テーマは「インターン参加者・応募者の上積み」「参加済学生の離脱防止」に移ってきました。

 

26卒生の実際の動きは未確定(流動的)ですが、昨年実績から傾向を推しはかることはできます。

今号では、<25卒生が実際に応募したインターンシップ>の調査結果をご紹介します。

 

「いつ頃」「何日程度の」インターンであれば新規応募を期待できるのか/できないのか、今後の動線を設計する際の参考としていただけば幸いです。

 

なお、今回は重要設問に絞り、<集計結果><結果の解釈・推測><今後の打ち手に向けた示唆>を抜粋します。

 

詳しい調査結果は、10/23号のSRウィークリーレポートに掲載予定です。

 

 

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■調査概要

 

調査対象:就職活動を終えた25卒学生 (有効回答:68)

調査時期:2024年9月

主な設問:

【全企業】インターンシップへの応募社数 (時期×日数別)

【入社企業】インターンシップへの応募社数 (時期×日数別)【全企業】 本選考エントリー社数 など

※本調査では、開催日数が1日以上のものをすべて「インターンシップ」としています

 

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■本選考エントリー (総社数)

 

〇エントリー社数「5社以下」から「31社以上」まで幅広く分布

〇「5社以下」の学生が全体の4分の1を占める

〇「10社以下」の学生が全体の半数を占める

 

(結果の解釈)

▼調査結果を<自社の本選考にエントリーした学生>だと仮定すると、自社にエントリーした学生は「他にも概ね10社程度」の企業にエントリーしている可能性がある

 

 

 

■本選考エントリー (インターン参加のない企業)

 

〇インターンに参加していない企業に限ると、本選考エントリーは「3社以下」が4割弱、「5社以下」が半数、「10社以下」で7割弱

 

(結果の解釈)

▼インターン接点のない学生に、本選考段階でエントリーしてもらうには、その学生が「あらたに追加する5~10社程度」までに入る必要がある。

 

 

 

■インターンシップへの応募 (入社予定企業)

 

〇9月末時点で6割の学生が「入社予定企業のインターンシップに応募済」

〇残り4割の学生のうち、2割は「その後の(入社予定企業の)インターンに応募」。 2割の学生は「応募なし」「そもそも開催されていない」

〇応募したインターンの日数については、1日(ワンデイ)から5日以上まで傾向は分かれる

 

(結果の解釈)

▼「自社に入社する学生」の傾向として読み換えると、<今後(10月以降)のインターン応募者から入社まで持って行ける学生>は、入社数の4割程度まで期待できる。

▼<インターン応募実績のない学生>も、入社数の2割程度までは<入社まで持って行ける可能性>がある

 

※本調査では、学生の「参加意欲」「活動量」に注目するために、「参加実態」ではなく「応募実態」を聞いています。

 

 

 

 

 

 

■インターンシップへの応募 (全企業・日数不問)

 

※志望度やエントリーの有無を問わず、<応募したインターンシップ>について、応募時期を聞きました。

 

〇応募社数がもっとも多いのは「9月末までのインターン」

〇時期が遅くなるほど、応募0社の学生が増え、応募社数は減る傾向

〇10月~12月のインターンでは、「応募企業0社」の学生が4分の1。応募ありの学生では「6~10社の応募」が多い

〇1月~2月のインターンでは、「応募企業0社」の学生が3分の2。応募ありの学生では「2~3社の応募」が多い

 

(結果の解釈)

▼「自社に新たに応募してもらう可能性」は、時期が遅くなるほど難しくなる。

▼逆に言うと、遅い時期のインターンの方が、「同時期に他社にも応募している可能性」が低くなる

▼遅い時期のインターンでは、応募者の比較対象は「すでにインターン参加済の企業」である可能性が高い。

▼これをポジティブにとらえれば、遅い時期のインターンほど「後から好印象を上書きできる」と捉える事も可能

 

 

 

 

 

 

■インターンシップへの応募 (全企業・日数別)

 

※同じく<応募したインターン>について、プログラムの日数を聞きました。

 

〇プログラム日数に関わらず、実施時期が遅くなるほど応募者数が減る傾向は変わらない。

〇5日間以上のプログラムでは特にその傾向が強く、「1~2月」になると、応募経験のある学生は全体の1割を切る

〇「1日インターン」「2~4日間のインターン」を比較すると、「2~4日間」の応募数の方が少ない。ただし、両者に大きな違いはない。「5日間以上」のインターンに比べハードルが低いと推測される。

 

(結果の解釈)

▼時期が遅くなるほど「日数の短いインターン」に応募が偏る傾向。

▼単純に考えれば、時期が遅くなるほど「参加負担が少ない」インターンが歓迎されると読める。

▼ただし「2~4日間」のインターン応募傾向をみると、単に「日数が短いプログラム」ではなく、「中程度の負担でメリットを得られるプログラム(選考優遇など)」にニーズがある可能性

▼「5日間以上」のインターンを遅い時期に投入する場合、応募絶対数は期待できない一方で、応募してくれた場合は「厳選した少数のプログラム」である可能性が高い

 

 

 

 

 

<まとめ>

 

<インターン応募実績(25卒)>をもとに、シンプルな調査結果と、結果から推測できるバックグラウンドについても深読みしてみました。

 

今回の調査からは、10月以降「新たな応募者」「入社予定学生」を上積みするのはやはりハードルが高いことが分かります。

その上で、「どのような時期・日数・内容のインターンであれば可能性が高いのか」「インターン以外の有効な施策は何か」が重要です。

 

STUDENTS’REPORTでは、この点について<26卒学生の実態>を現在ヒアリング中です。

<個別企業様の具体的な打ち手>についても、1to1でのご相談・壁打ちミーティングを行っています。

 

詳しい内容は以下までお問合せください。

 

担当:豊崎(シニアコンサルタント、1on1専任スタッフ)

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