【25卒】5日間以上の夏インターンは実績企業から無理のない方法で広がる
株式会社ピボット 代表取締役/ブランドコンサルタント ⻄山亜矢子
2022年6月の三省合意を経て、25卒以降のインターンシップは「タイプ1(オープン・カンパニー)」から「タイプ2(高度専門型)」まで4類型に整理されました。
※文科省・厚労省・経産省 三省合意
https://www.meti.go.jp/press/2022/06/20220613002/20220613002.html
特に、一定基準を満たすことで「取得した情報を採用活動に活用」できる点が、これまでの「建前」から大きく変わった部分です。
では、すでに開示されている25卒インターンで、実際にどのような変化がみられるのでしょう
か。
5要件のうち最低ラインともいえる「5日間以上のプログラム」について、24卒→25卒で変化のみられる事例を整理しました。
(夏季休暇中のプログラムについて、実施期間の変化に注目)
(その他の要件は問わない)
(参考1) インターンシップの4類型、基本的考え方(リーフレット)
https://www.keidanren.or.jp/policy/2022/039_leaflet.pdf
(参考2) 情報活用の要件
1.就業体験 : 半分以上の日数を職場での就業体験に従事
2.指導 : 社員による学生指導、終了後のフィードバック?
3.期間 : 5日間以上(汎用的能力活用型)/2週間以上(専門活用型)
4.時期 : 学部3・4年/修士1・2年の長期休暇に実施
5.情報開示 : 募集要項で必要な情報を開示
【1】 概況
複数の企業で5日間以上のプログラム追加・改訂が見られました。
現時点では、もともと複数日程のプログラム(4日未満含む)を持っていた企業の参入が先行しています。
業界としては金融、次いでメーカーの事例が目立ちます。
【2】 プログラム導入のパターン
<パターン1> 新設
<パターン2> 既存プログラムの改変(日数のみ延長)
<パターン3> 既存プログラムの改変(コンテンツを追加)
<パターン4> 時期の前倒し(既存のプログラムを夏季に投入)
夏季に5日間以上のプログラムを新規投入する場合、多くの企業では、既存プログラムの改変、時期の前倒しで対応しています。
新設する場合も、完全に新規というよりも、すでに他コースで実施中の内容を「コース追加」する場合が多いようです。
準備工数的に、まずは無理のない導入方法が選択されています。
<パターン1> 5日間以上のプログラム新設/コース追加
●農林中金「夏インターンシップ(本選考接続型)」:8月~(6日間) オンライン5日+対面1日
※24卒では説明会(必須)→2Daysベーシックプログラム(必須)→ビジネス別プログラム(選択制)と連携(連結)していく建付け
●三菱UFJ銀行「グローバル・マーケッツInternship」:9月(5日間)
●第一生命「IT・SYSTEM COURSE」:9月~(5日間)
●野村證券
「リサーチ インターンシップ クオンツソリューションコース」:8月~(5日間)
「リサーチ インターンシップ ストラテジストコース」:9月~(5日間)
●清水建設
「2023夏 INTERNSHIP・文系」:9月~(6日間)
「2023夏 INTERNSHIP・SV採用」:9月(5日間)
●パナソニックグループ
「CREATIVE WORKSHOP デザインコンサルティングコース」:8月(6日間)
●JR東日本「戦略特化型コース」(複数コースあり):9月(5日間)
<パターン2> 既存プログラムの改変(日数のみ延長)
●東京海上日動 「プレミアム・インターンシップ in Summer」
24卒:3日/4日
25卒:一律5日
※「職場受け入れ型インターン」と明示。「少人数チームで各部門のプロと交流しつつソリューション提供を目指す」とのこと
●野村證券 コース別インターン
24卒:4日(一部3日)
25卒:一律5日
※プログラムは24卒と同じ:業界・企業説明、体験ワーク、座談会
●三菱UFJ銀行 「法人営業インターンシップ」
24卒:3日
25卒:5日
※「体感ワーク」を3日→1日に減、対面座談会などを含めた「企業研究」を4日間に強化
●三菱UFJ銀行 「サイバーセキュリティインターンシップ」
24卒:5日 体験ワーク、職場受け入れ等
25卒:8日以上 業務体感ワーク5日+企業研究2日+フォローアップイベント(社員面談/別日程)
●NTTデータ 「WS型インターンシップ」
24卒:4日(オンライン) 業界・企業説明、体験ワーク、懇親会
25卒:5日(オンライン) 業界・企業説明、体験ワーク、懇親会
●JTBグループ
「5Daysインターンシップ Advancedコース」
24卒:10月~(3日間)
25卒:9月~(5日間)
「5Daysインターンシップ Digital Advancedコース」
24卒:3日
25卒:5日
※建付設計は従来と同じ:1dayインターン参加 → 選抜を経て複数日程インターンに参加
<パターン3> 既存プログラムの改変(コンテンツを追加)
夏秋分割日程)
●三菱UFJ信託銀行 「TRUST TO LAST」
24卒:冬3日
25卒:夏3日+秋以降に2日(夏はオンライン、秋は対面/オンライン)
●日本生命 コース別インターン
24卒:夏3日
25卒:夏3日+秋冬2日
●住友電工「事務系5Daysインターンシップ」
24卒:夏3日 体験ワーク
25卒:夏3日 体験ワーク+10-11月 1dayワーク+11月 1day工場見学
(夏季連続日程)
●住友商事 「夏冬インターン」「デザインインターン」など
24卒は3日→25卒は5日。時期を秋冬→夏開始に前倒し
24卒:業界・企業説明、体験ワーク(3日間)
25卒:予選会1日+メインパート3日+アフターイベント(面談中心)1日
●東京電力「カーボンニュートラルに係る営業・事業開発体験コース」
24卒:2日(ハイブリッド) 業界・企業説明、体験ワーク
25卒:5日(対面) 業界・企業説明、体験ワーク、懇親会・座談会
<パターン4> 時期の前倒し (既存のプログラムを夏季に投入)
●みずほFG「Experience ITソリューション(みずほ銀行・みずほ信託銀行)」
24卒:2月→25卒:8月
●三菱UFJ信託銀「5daysインターンシップ「TRUST TO LAST」」
24卒:12月~→25卒:8月~
●博報堂「GLOBAL WORKSHOP」
24卒:11月~→25卒:6月~
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