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【24卒】業界動向解説<メーカー編>


 

●ブランドポジション(人気・併願傾向等)

 

*他業界を本命とし、メーカーを併願する流れが縮小。メーカーを中心に受ける層の中でパイを奪い合う形。

 

*製品にひもづく業界・企業を「有形商材ビジネス」、ひもづかない業界・企業を「無形商材ビジネス」とする志望軸の区分が定着。 

「無形商材ビジネス」の方が人が高度な価値提供の源泉というイメージがあり、それが商社・金融・コンサルなどと競合した際の敗因になりやすい。

 

*一方で、商材が分かりやすいBtoC(食品・飲料など)メーカーは人気を保つ。学生の企業研究が浅くなるとこうした傾向は強まる(過去にも売り手市場化すると同様の傾向が発生している)。

 

人気の高いマーケティング職での職種別採用が多いことも食品・飲料メーカーの人気を支える。「外資系メーカー受験者(落選者)」「コンサル内定保持者」からも流入がある。

 

デジタル関連の仕事への興味・志望がきっかけとなって(総合電機や電子機器メーカーが)受験先に選ばれるという流れが新たに生まれている。

 

 

●スケジュール

 

*通常選考ルートの日程は昨年並み(あまり変化なし)の企業が多い。

 

インターン経由の早期選考ルートの内定出しは、一部で大幅に早まるケースが見られた(一部の学生のみに早く内定出しを行ったものも含まれる)。

 

*ほとんどの企業は5月末までには内定出しを終え、6月まで持ち越すケースは少ない。

 

 

●選考プロセス・手法

 

年を追うごとに「職種別・部門別」コースを設ける企業が増加。ジョブ型雇用の導入なども背景にあると思われる。

「専門コース別/オープン」2つの入り口を設け、ジョブ・マッチングを間に入れることで希望分野の調整を図る手法も定番化。こうした入口の設定と連動し、インターンも複数種類のが準備されることが多い。

 

職種や部門の先決め的な取組みは好感されている。ただし「配属確約」ではない場合もあり、最終的にスキルの高い学生を取り込めない場合も。

 

選考プロセスで出会う「社員の人柄」が影響する度合いが他業界と比べても大きい。反面、事業上の強味、差別化ポイントがうまく刺さらない場合も。

 

選考と選考の間のインターバルが短くなる傾向(待機期間を作らない、コンパクトな日程設計)。早期内定者向けの内定者フォロー施策も拡充。きめの細かさが勝負に。

 

*富士通がケース面接を導入。

 


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