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【25卒】担当リサーチャーによる業界動向解説<商社編>


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●採用ブランドポジション(人気・併願傾向等)

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 *昨今の学生の企業選択基準である「就活偏差値」上位に君臨し、その軸では外資系の投資銀行・戦略コンサル、大手デベロッパー(三井不動産・三菱地所)などと併願されやすい。

 

*「年収は外資には劣るが高給」×「働き方は外資よりホワイト」×「転職市場価値も期待できる」という軸でも選好される。

 

*商社をメインの志望先に入れていた場合は、戦略コンサル・投資銀行などから早期内定が出ても、3月選考までは受験を継続するケースが多い。

3月くらいまでは入社の意思決定を待ってくれることも多いため)

 

*政府系金融との競合は、商社本命層では以前よりは弱まっている印象。金融志向の強い学生の間では併願される。ファイナンスという軸でキャリアを考えている場合はDBJODA的なものに関心がある場合はJBICと併願されがち。

 

*社会貢献性という観点では、三菱商事・三井物産と政府系金融が併願される。

 

*トップ学生の商社志望は三大商社(三菱商事・三井物産・伊藤忠商事)に集中。

「二大商社+伊藤忠」という言い方をする学生もいる。

「三井物産のみ他の2社とバッティングしない(重複内定者が少ない)」という声も聞かれる。要因としては、ターゲット学生の人物像の違い、受験コースの選択の仕方の影響があると見られる。

 

* 「体育会で陽キャでないと(商社には)入社できない」という固定観念が広まっている懸念がある。

 

* 「BtoCビジネス/マーケティング」 を志望する商社受験者が増加傾向。コンビニやファッションなど川下商材・サービス」を持つ企業がイメージ上は有利となる。

 

*商社に限らず、学生にとって「ビッグスケールなBtoBビジネス」のブランドパワーが全般的に低下。その傾向が商社に対してもマイナスに働いている。 

 

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●スケジュール

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*本選考や内定出しの特筆すべき早期化は見られない。むしろ水面下の早期ルートが整理され、3月選考と6月選考の2ブロック制に収れんしてきている。

 

*三菱商事は選考フローを年末には案内(24卒では選考開始の直前2月に案内)。

 

*三井物産はインターンの開始日程が遅くなった。

1クール(冬):123月開催(24卒)→23月(25卒)

2クール(春):4月下旬~5月上旬→5月上旬~5月下旬(25卒)

 

6/1に選考を開始した学生に対しては、例年同様の6/26/3には内定出しが

始まるスピード選考が主流。

 

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●採用プロセス・手法

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【コース設計、インターンや選考の優遇など】

 

<住友商事>

3月選考を公式化。さらに、「初期配属を確約するWILL選考」と「配属を選択しないOPEN選考」というコース設計を導入した。

OPEN選考・WILL選考のいずれも、インターン参加者には一部本選考の免除があることを明記。

 

<三井物産>

*インターン参加が本選考参加の条件(入口)。インターンは事業領域/機能/職務グループ別に、

1クール(2月):6種類(事業開発〈国内学生/海外留学生〉、DX、法務、CFO、修士・博士課程)

2クール(5月):2種類(ビジネスインテリジェンス、オープン)

 

<伊藤忠商事>

12/1月開催のインターンについて、応募者多数のため2月枠を追加開催。

 

<双日>

12月に冬インターンを新設し、13月の面接練習会を廃止。

 

 

【選考・内定出し】

 

<エントリーシート>

*商社ESでは「人物を探ることにフォーカスした質問」が目立ち、企業理解を求める質問は最小限あるいは求めないこともある。たとえば、住友商事のOPEN選考では、一般的なES(ガクチカや志望動機等)は求められない。

 

ESの人物系質問は傾向が分かれている。伊藤忠商事は「成果を上げた1エピソードの深掘り」、三菱商事は「多様な実績と経験」、丸紅は「個性を象徴するエピソード複数」、三井物産は「自分史」を求める。学生はこの質問傾向の違いを、求める人物像の違いとして認識していることがある。

 

<面接手法>

*三菱商事と三井物産は引き続きケース面接を実施。コンサルのケース面接評価がMECE・ロジックの整合性を重視するのに対し、商社のケース面接では「社会やビジネスに対する感度の高さ」「実現可能性の高い施策の構築力」を重視していると見られる。

 

*住友商事は、全ての面接について「学生が面接官を評価する」制度を導入。約10項目を5段階で評価するもので、学生からは好評。

 

*最終面接は基本的に対面で実施。

 

<内定比率>

*内定出しの比率(人数)は、3月選考のウェイトが大きくなる傾向。

(総数の半数以上は3月に内定が出ている様子)

 

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