· 

【24卒】夏インターン参加学生の本音(1)


SR編集部は、24卒学生による夏インターンレビューの公開に先駆け、異なる就活タイプの就活生2名に座談会形式でのインタビューを実施しました。

今週は夏インターンの選考フィードバックについて、来週は採用直結についての声をお届けする予定です。

※採用直結に関するインタビューはこちら

 

 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

 

〈インタビュー概要〉

日程:9月9日(金) 

対象:首都圏旧帝大クラス(文系)の24卒学生 2名

学生A 「早期から積極的に就活」タイプ(コンサル、メーカー志望)

学生B 「早期からゆっくり就活」タイプ(金融、官公庁志望)

 

 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

 

▼インターン選考では社員による評価を希望、外部業者への委託には抵抗感

 

学生A「ある選考の時、対面GD選考の評価に外部委託の人が関わっていたらしい。オプチャ(※)でも社員じゃないの?と話題になっていた。これを知って志望度低下。外部委託の人だとみているポイントが社員よりも限られていそうで、社風やマッチング度を見てくれていない気がする」

(※)オプチャ=オープンチャットの略。LINE上のテーマ別トークルーム

 

学生B「自分は志望企業の社員以外の人が選考の評価に加わる場面に遭遇したことはないが、遭遇したらAさん同様、良い気はしない。評価は社員の方にしてもらいたい

 

 

社員以外が選考評価に関わることについて、学生側は良いイメージを持っていないようです。企業側の採用への熱意を疑い、企業イメージひいては志望度も下がる可能性があります。一方、司会など「評価」に関わらない役割での関わりには悪いイメージはない模様です。

 

 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

 

▼ワーク中の取り組み方や進め方に対するフィードバックが満足度に影響

 

学生A「あるインターンでは、ときどき社員の方がふらっときてフィードバックをしていたが、本当にフィードバックとして成り立っているのかが怪しいと感じた。ただ、あまり『こうなってほしい』という強要がなかったので、ワークを通して枠にはまらない成長を実感できた。ワーク終了後の個人フィードバックでは『チームの中でこのような役割を果たしている』という相談をすると、可能性を広げるような提示にとどめてくれた」

 

学生B「個人やグループといったレベルを問わず、ワークの取り組み方に関するフィードバックがある方が良い。ワーク後の発表に対するフィードバックだけでは、ワークの進め方のどこが良くて、どこが悪いのかが自己判断になってしまい、次のインターンでは生かすことができないと感じる。そのため、ワークのアウトプットへのフィードバックしかしない施策は満足度があまり高くない。逆に取り組み方に関するフィードバックがあった施策は満足度が高い」「あるインターンでは個別のフィードバックはなかったものの、常駐している社員の方からワーク中も着眼点の評価などを都度行っていただいたため、満足度が高かった。秋以降にインターン参加者限定の施策が開催されるようなので参加する予定」

 

 

ワークへのフィードバック方法では、アウトプット(発表)に対してだけではなく、ワークへの取り組み方などにも個人/グループにフィードバックがあると、施策に対する満足度が高まっています。ワークの「進め方」へのフィードバックは、他のインターンでも活用・応用できるため、学生側にニーズがあることが見受けられます。

また、フィードバックの有無のみならず、指摘内容が的外れと感じると満足度が下がることもはっきりしています。

 

 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

 

▼選考落ちした企業への忌避感は高まるが、本選考への影響が少ないならば受け続ける可能性も

 

学生A「選考落ちは結構気にする。シンプルに落とされると良い気持ちはせず、心理的に遠のく。素のままの自分を出しに行って、それで落ちたなら向いていないんだろうなと考えている」

 

学生B「インターン落選後に関しては、基本的にAさんと同じ考え。落とされたら縁がなかったと割り切り、その後はその企業は受けないつもり。ただ、選考通過者が10,20人レベルでとても少なかったり、インターン落ちが本選考にあまり影響しないという評判の企業だったら就活を続ける可能性はある」

 

 

今回の学生は、インターンで選考落ちするとその時点で見切る確率が高まるようです。ただし、選考通過者が少ないなど選抜性が高い場合や、本選考への影響が少ない場合は、本選考に参加する可能性があるとも話しています。

8/24号掲載の23卒学生の調査では、インターン落選者の本選考エントリーには、インターン選考参加への特典/優遇が寄与することが示唆されており、落選の段階に応じた特典/優遇の付与(限定座談会、ES・Webテスト免除など)が有効であると考えられます。

 


【本資料に関するお問合せ】STUDENTSʼREPORT編集部support@pivot-inc.co.jp|050-3649-7671

©株式会社ピボット「STUDENTSʼREPORT」は株式会社ピボットの著作物です。会員以外の閲覧および無断転送、複製、転載はご遠慮ください。