<メーカー業界動向の解説>
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▼採用上のブランドポジション(人気・併願傾向等)
・他業界を本命とし、メーカーを併願する流れが縮小。商社など他業界志望者の取り込みが難しくなる。メーカーを中心に受ける層の中でパイを奪い合う形。
・製品にひもづく業界・企業を「有形商材ビジネス」、ひもづかない業界・企業を「無形商材ビジネス」とする志望軸の区分が定着。
「無形商材ビジネス」の方が、人が高度な価値提供の源泉というイメージが強い。早い段階で志望軸に組み込まれるため、メーカーは脱落しがち。
・「グローバルな競争力」「日本の基幹産業」「ビッグ・ビジネス」など、かつてのキーワードが魅力を失う。結果として「BtoBメーカー」の存在感が低下。メーカーと言えば「BtoC(食品・飲料など)」との認識が広がる。
・toBメーカーの中では「総合化学」「非鉄金属」などが健闘。
・「職種別採用」が多いことも食品・飲料メーカーの人気を支える。特に「マーケティング/デジタルマーケティング」人気が根強い。「外資系メーカー受験者(落選者)」「コンサル内定保持者」からも流入が進む。
・業務プロセスのDXがメーカー全般の課題として一気に顕在化。採用側は力を入れるが、学生は「メーカーDX/デジタル関連の仕事」をイメージしきれていない。
・コーポレート職を中心にリモートワークが進む。採用広報でアピールする企業も出てきており、学生はおおむね好感。
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▼採用スケジュール
・直接競合する企業間で、選考〜内定時期がバラつくケースがみられる(素材・重工など)。先行する企業では内定後の辞退、後ろに回る企業では途中離脱による機会損失につながり、票が読みにくい。
・選考開始〜途中の日程はほぼ昨年並み。最終面接・内定出しについては、昨年より早まる企業もみられる。
・早期選考ルート(インターン経由、リクルーター経由等)の内定出しは4月中旬〜下旬に集中。通常ルートでは、5月末までに内定出しを終える。6月の意思確認まで持ち越す企業は減る傾向。
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▼選考プロセス・手法
・年を追うごとに「職種別・部門別」コースを設ける企業が増加。「コース別/オープン」2つの入り口を設け、ジョブ・マッチングを間に入れることで希望分野の調整を図る場合も。
・職種や部門の先決め的な取組みは好感されている。ただし「配属確約」ではない場合もあり、最終的にスキルの高い学生を取り込めない場合も。
・選考プロセスで出会う「社員の人柄」が影響する度合いが他業界と比べても大きい。反面、事業上の強味、差別化ポイントがうまく刺さらない場合も。
・選考と選考の間のインターバルが短くなる傾向(待機期間を作らない、コンパクトな日程設計)。
早期内定者向けの内定者フォロー施策も拡充。きめの細かさが勝負に。
・高評価学生に対する「選考ステップの省略」が一般化する一方、標準のステップ数は増やす企業も見られた。
「トレンドリーダー57社の選考」にも、既に配信した商社・金融・サービス業界も含めた4業界の動向解説を掲載しています。
選考ケースと併せ、ご活用ください。
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