<金融業界動向の解説>
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▼採用上のブランドポジション(人気・併願傾向等)
・「社会貢献志向の高まり」「ブラックイメージによる国家公務員の忌避」「DBJのマス広報強化」などが影響し、早期〜本エントリー時の政府系金融のブランドが上昇。
裾野は、日銀・DBJ・JBICのみならず、農林中金・日本公庫・商工中金にも広がる。
人気(応募層)が広がったためにミスマッチも生まれており、内定者確保(内定承諾に向けた口説き)には課題が発生。
・専門別募集コース設定の影響もあり、メガバンク・証券を中心に「専門性が求められる」イメージが高まり、気軽な併願先から本命として受験する方向へシフトしつつある。
・「本命化」「全体としての採用数低減傾向」を受けて、事業的な接点の薄い業界との併願は減ってきている
(他業界からすると「金融とバッティングしなくなった」という体感が生まれている。)
・金融各社の広報活動の成果により、「コンサル的な仕事」という認知が広まる。
総合コンサルの受験者の絶対数が増加したことも相まり、結果として総合コンサルとの併願が増加。
・東京海上日動の「(業界志望に関係なく)受けてみるべきインターン」ポジションは健在だが、上位校からの人気にはやや翳り。
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▼採用スケジュール
・大幅なスケジュールの変更はないが、選考日程を微修正している企業が多い(1〜2週間程度の前倒しや後ろ倒し)。
・6月1日〜初旬の意思確認にこだわらなくなっている。多くが5月末までにはおおよそ内定を出し切り、意思確認もすませる。
・早期ルートでは、3月中旬頃から内定出しがスタート。
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▼選考プロセス・手法
・メガバンク・証券の募集コース設定(区分や名称)は、外資金融と同様になりつつある。
・スクリーニングでは「リク面で学生を選り分け人事面接へと送り込む」従前の手法が健在。
その一方で「リクルーター面談に拠らない手法」を試すケースがみられる。
「インターン経由選考者に対し、AI選考とリクルーター面談後のGDを導入:農林中金」
「インターン参加者はリクルーター面談を免除:三井住友信託銀行」
「インターン参加者フォローとして2月にビジコンを実施:三井住友海上」など
「トレンドリーダー57社の選考」にも、商社・サービス・メーカー業界も含めた4業界の動向解説を掲載しています。
選考ケースと併せ、ご活用ください。
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